精油アロマオイルの効能効果と使い方 > 精油アロマオイルの歴史


精油アロマオイルの歴史

色々なハーブ(芳香植物)から抽出された100%天然の精油(エッセンシャルオイル)、アロマオイルを使って、心や体の状態を改善していく様々な治療法のことをアロマセラピーと言います。

アロマはギリシャ語で「香り」、セラピーは英語で「治療」の意味があります。また、フランス語ではセラピーのことを「テラピー」と発音しますので、アロマテラピーと言われたり、表記されることが多いのです。

では、なぜ、フランス語で呼ばれることが多いのかと言いますと、精油を使った治療法を最初に確立していったのが、フランス人たちだったからです。

ルネ・モーリス・ガットフォセ ルネ・モーリス・ガットフォセ

アロマテラピーの起源

1910年7月、フランスの化学者だった、ルネ・モーリス・ガットフォセは、化粧品開発の実験中に、やけどを負いましたが、ちょうどその頃、ラベンダー精油の防腐効果に注目していた彼は、それを患部に塗ったところ、化膿もせず、やけど跡も目立たず綺麗に治癒してしまったのです。まだ抗生物質もない時代でしたから、それは本当に画期的な出来事でした。


この体験から、ガットフォセは、本格的に色々な精油の研究に取り組み始めました。そして、1930年に著書「ガットフォセのアロマテラピー」を出版したのです。

ガットフォセのアロマテラピー ガットフォセのアロマテラピー

メディカルアロマとして発展

その後、ガットフォセの影響を受けたフランス人の医師、ジャン・バルネは、第二次大戦中に傷ついた兵士たちの治療に精油を使用したところ、多くの良い効能や効果を発見することができました。そして、1964年に著書「アロマテラピー」を出版すると、フランス国内は、もとより、ヨーロッパの数多くの医師たちや看護師たちが、それら精油(エッセンシャルオイル)の効能や効果を探求するようになりました。

ホリスティックアロマセラピー

その後、オーストリアからフランスに移住した看護師のマルグリット・モーリーは、外科医だった夫と協力して、精油(エッセンシャルオイル)、アロマオイルの効能に加えて、鍼灸などの各種代替療法を融合しながら、美容と健康、若返りを保つという、ホリスティック・アロマセラピー(総合的なアロマ治療方法)という分野を確立して広めていきました。

英国IFA(国際アロマセラピスト連盟)

その後、イギリスでは、特に美容やエステ関連の分野が主流になり、アロママッサージの手技や精油(エッセンシャルオイル)、アロマオイル、精油を薄める植物油(キャリアオイル)などの知識を学ぶ「英国IFA」という公式機関ができました。メディカルアロマのみならず、ヒーリング(癒し)、体のリラクゼーションの要素も大切にしています。

イギリス式アロママッサージ 英国式アロママッサージ

日本のアロマセラピー

日本でアロマセラピーが広まるようなったのは、1980年代からです。イギリス人で、ホリスティックアロマセラピーの大御所、ロバート・ティスランドの著書「アロマセラピー・芳香療法の理論と実際」という書籍が日本でも出回るようになると、多くのイギリス人アロマセラピストたちが日本で講演するようになりました。

イギリス式ということで、当初は、おしゃれな美容目的、癒しのリラクゼーション的なイメージが強く、特に若い女性たちに人気となりました。

1990年代になると、精油(エッセンシャルオイル)は、メンタルケアや体調不良の改善など、補完代替医療として本格的に使われるようになりました。


 精油アロマオイルの効能効果と使い方